はやてのごとく ヒナ祭り祭り編  第一話
月村邸で出会った一つの雛人形。それがはやて達を巻き込んで大騒動になるというお話です。


私、八神はやては月村邸にいます。今日はすずかちゃんと家で遊んでいたのですがすずかちゃんに家の倉庫を見せてもらっています。色んなものがあって正直驚きです。
「はやてちゃん この絵にはね・・・」
すずかちゃんは私に一生懸命、品の説明をしてくれました。分からない単語とかはノエルさんが補足してくれます。
そんな私は倉庫の奥にあるひな人形に興味を持ちました。なぜならお内裏様も雛装束をしているからです。
「すずかちゃん このお雛様、なんでお内裏様こんな服なん?」
「ああ それは私の家に昔から伝わる品なの」
確かに古そうな人形たちだ。好奇心が高ぶったのか私はそれに手を触れてしまいました。
「でも、あまり触らない方がいいよ? それはある意味、呪いのアイテムだからね」
「へぇ~・・・(ズボッ)」
「はっはやてお嬢様!?」
触った人形の首は簡単にもげてしまった。ノエルさんがあわてた様子で駆け寄ってくる。
すずかちゃんもファリンがずっこけた拍子に倒れた物を片づけるとこっちに寄って来た。
「はっはやてちゃん!? それ・・・」
「ごめんすずかちゃん! ほんま堪忍してぇ!」
すずかちゃんとノエルさんは青い顔をしている。ファリンもパタパタと来てことの重要さを理解したように硬直する。
「はやてちゃん その人形は呪いがかかっているらしいのね・・・」
「呪いって人が死ぬとか・・・?」
「うーんと人は死なないんだけど・・・」
「たとえば近くで一番不幸な人が女装させられるとか?」
「えらくピンポイントだね でも女装させられるのはこの近くの一番高い所の一番偉い男性なんだけど・・・」
「一番高い所の一番偉い男性!?」
自分の予想(というか前世の記憶的な)とは違って一番高い所の主なみたいだけど・・・
「お嬢様 ただいま、近くの高層ビルの所有者を照会いたします」
「うん・・・そうして」
「いや・・・それは意味ないと思うで」
「え?」
この近くで一番高い所には覚えがある。そしてそこの主は私にも縁が深い人だ。
「艦船アースラが海鳴上空に停泊中やからそこの主の可能性もあるんやないかな?」
「確かに! 上空なら一番高い所ですよね!」
ファリンがなるほど!って風に頷く。
「リンディさんは女性やし じゃあ・・・クロノくん?」
「リンディさんは女性だから男性で一番高位なクロノさんってことになるね」
「じゃあクロノくんは・・・」
「急ぐ必要があるようですね はやてお嬢様、アースラと連絡は取れますか?」
「今、取ります できればすずかちゃんにも同行してもらいたいというか・・・」
「それは構わないけど・・・」
とても嫌な予感がした。でも私にはちょっと楽しみだと思っていた節もありました。
「(クロノくんが女装かぁ 楽しみやなぁ)」
本人に聞かれたら怒られそうなので秘密ですよ?
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