「クロノと休日シリーズ(×ユーノ)」
クロノの休日にクロノが色々な人と一日を過ごすシリーズの一話目です。
ちなみに「×」に特に意味はないですからね!誘ったのがクロノっていうだけだもん!


とある休日にクロノとユーノは海鳴市郊外の遊歩道を歩いていた。
「しかし珍しいよね 君が僕を誘うって」
「休日を邪魔して悪かったな」
「別に予定もないからいいけど・・・」
クロノはアースラの執務官任務があるため仕事が忙しく休日もたまにしか取らないのだがそんな休日を取ったと思ったらユーノを誘って散歩をしているのだ。
「えっと 今日は何をする予定なの?」
「別に この辺をぶらつくぐらいしか考えてないが」
「そっか・・・」
しばらく無言で歩いていた。ユーノは少し眠そうだ。というのも最近、仕事が立て込んでいてあまり眠れていないのだ。
「なぁユーノ」
「何?」
「お前さ 疲れてるんじゃないのか?」
「疲れてないって言ったらうそになるけど・・・」
「フェレットに戻ってる時って疲れないのか?」
「言っておくけど僕はフェレットに変身してるのであって人間に戻るわけじゃ・・・」
「じゃあフェレットでいたらどうだ? 肩に乗ってれば歩かなくてもいいんじゃないか?」
ユーノはいきなりのことにびっくりした。普段無愛想のクロノがいきなりそんなことを言ってくるのだから。
「なっなにをいきなり言うのさ! 別に君の世話になるほどでは・・・」
「疲れてるんだろ・・・ 無理はしない方がいい」
「ぅ・・・」

◆        ◆

数日ほど前のことになる。クロノはなのはと雑談をしていた。
「それでね ユーノ君、最近疲れているみたいなんだよね・・・」
「あれはあれで忙しいのだろうね でも、それなら君がどこかに連れて行ってあげればいいのではないのか?」
「それも考えたんだけどね・・・ やっぱりユーノ君、わたしと一緒だと落ち着かないみたいなんだよね」
なのはのような美少女と一緒にいると一目とかが気になるし第一、ユーノ自身も緊張するのだろう。
「まぁ ユーノが忙しいことの一端には僕も絡むわけだからその辺を気を付けるのもやぶさかではないけど・・・」
「えっとね クロノ君もユーノ君に頼まなきゃいけない仕事があるのは仕方ないから そう言う事ではないんだけど・・・」
「だけど?」
「今度のクロノ君の休日がユーノ君と重なってたはずだから・・・ ユーノ君とどこかいってみてくれないかな?」
「僕が?」
「クロノ君が?」
「ぇ・・・」
そんなこんなで今に至るわけである。ちなみにクロノはまんざらでもないらしい。

◆         ◆

「・・・クロノ?」
「んっ悪い ぼーっとしてた」
「クロノがいいなら肩・・・貸してもらってもいいの・・・かな?」
「そのままじゃ肩 乗せられないからフェレットに戻れよ」
「だから僕は人間が本当の姿だって・・・」
クロノに突っ込むユーノには心なしか元気がない。ユーノはフェレット姿になるとクロノに抱き上げてもらって方に乗った。
「毛並がきれいだな なのはに磨いでもらったのか?」
「べっ別にそういうことされているわけじゃ・・・」
「なのはと風呂に入ったこともあるらしいな 淫獣」
「淫獣なんかじゃないって・・・言ってるのに・・・」
クロノの肩に乗って安心したのかユーノ(フェレット)は寝息を立てて寝てしまった。
「さて・・・ どうしようかな?」
これからの居場所である。ユーノが寝てしまった以上あまり歩き回っていると起きてしまいそうだ。
少し歩くと開けた草原が見えてきた。傾斜した草原からは海鳴市を一望することができる。
「ここでしばし休憩かな・・・」
クロノは草原に座るとユーノを膝の上に乗せると寝転がった。
「こんなところで寝転がるのも久しぶりだな」
父が生きていた幼い頃、休日には家族でピクニックに出かけていたことが多かった。そんなことに思いを更けさせながらクロノも眠りにいざなわれて行った。
「ん・・・?」
起きた時、まだ空は明るかった。太陽が降り注ぐ草原、ふと足の方に目をやるとユーノがまだ寝ていた。しかし、人間の体で・・・
「なっ・・・」
無意識に人間に戻ってしまったのだろうか。あどけない寝顔をクロノに向けるユーノは少女にさえ見えた。
「んっ・・・ あれ?ここどこ?」
ユーノが起きた。ゆっくりと顔を上げ、そして自分の姿を確認するとあわてて体を起こした。
「なっ・・・なんでクロノに膝枕されてるんだよ!?」
「それは僕が聞きたいことだよユーノ 無意識に人間に戻る事があるのか?」
「何時間ぐらい経ってるの? 結構長く寝てた気がするけど」
「2,3時間程度だ 僕も寝ていたから別に気にしてない」
ユーノは恥かしそうにクロノとクロノの膝を見た。
「どれくらい前からこの姿に?」
「僕も寝ていたからな いつのまにかって言うところだ」
「ごっごめんね 膝、痺れていない?」
「・・・そうだな 足が痺れて立てそうに無い 君が頭を乗っけていたからだな」
「手、貸したら 立てる?」
「冗談だ」
「人が心配しているのに君って奴は!」
ユーノが顔を真っ赤にして怒りを表明する。
「まぁ足が痺れているのは事実だから手を貸してはくれないか?」
「えっああ いいけど」
ユーノはクロノの手を取ると自分の方に引き寄せた。
「悪いな ユーノ」
「別にいいさ このくらい」
クロノが立ち上がった時、ユーノは手を引いた反動で後ろにのめった。クロノの手をひいたまま。
『ドサッ』
ユーノは草原に倒れこみ、クロノも成す術もなくユーノの上にかぶさるように倒れかけた。ちょうどその姿はクロノがユーノを押し倒しているような感じだ。
「ユーノ・・・」
「本当に・・・ごめんなさい」
とりあえず起き上がるもどちらの顔もほんのり紅く染まっている。
「お腹空いてないか? もうそんな時間になるが」
「そうだね そろそろ何か食べようかな」
「何か食べたいものはあるか?」
「クロノが案内してくれるんならなんでもいいよ」
草原から少し歩いたところに小さなレストランがあった。2人はそこに入った。
「食事は奢ろう 誘ったのは僕だからな」
「じゃあ遠慮なく・・・」
2人は適当に食事を済ませた。クロノが会計の時、店の女主人にユーノのことを「可愛い彼女だね」と言われたことは秘密だ。
「午後はどうするの?」
「どこか行きたいところがあればそこに行こうか」
「別に行きたいところはないかな クロノが連れてってくれるならどこでも」
「う~ん そうだな・・・」
ということで2人は市内のショッピングモールに入った。
「人混みは苦手だったと思うが平日だし空いているはずだ」
「うん」
ショッピングモールはクロノの読み通りそこまで混んではいなかった。
「好きな店に行こうか」
「う~ん まずは本屋さんに行きたいかも」
「君は休日でも本が好きなんだね」
「好きじゃなきゃ無限書庫なんて管理しきれないよ」
書店はモールの2階でかなりの面積を誇っていた。
「個人の趣味とかもあるし一時間ぐらい自由でいいのか?」
「いいんだけど 一緒にいてくれると嬉しいな」
「なら付き合おう」
ユーノは仕事用のものなど事務関連の本などを選んでいた。
「何か必要な本はあったか?」
「まぁ とりあえず買っとこうと思った本は見つかったよ」
「どの本だ?」
「これかな」
ユーノはクロノに分厚い本を差し出した。クロノはパラパラとめくってそのまま持って行った。
「え ちょっと それどうするの?」
「もちろん 買うのだろう? だからレジに」
「そんな大丈夫だよ 自分で買う」
「僕に出させてくれ これくらい安いものだ」
そのままクロノは本を買ってくるとそれをユーノに差し出した。
「あ ありがとう」
「別にお安い御用さ」
その後はいろいろな店を回った。雑貨屋や服飾屋、お菓子屋などでクロノとユーノは買い物をした。そして辺りが夕日に染まったころ2人は市内の公園のベンチに座っていた。
「今日は・・・ありがとう」
「別に大したことではない 君の疲れがやすらげてくれればよかった」
「そういえば 今日のクロノはどうして僕に優しくしてくれたの?」
「ん・・・ああ それはだな」
クロノはなのはにお願いされたことを一通り話した。ユーノはびっくりしたり申し訳なさそうにしたりしてクロノを見た。
「じゃあ なのはにお願いされたから僕に付き合ってくれたの?」
「まぁ そう言う事だな」
「本当に君って奴は・・・」
「それで 疲れはとれたのか?」
「まぁね 別になのはと一緒でも疲れるわけじゃないんだけど・・・」
「なのはがそう思ってるみたいだし否定だけでもしてやるといい」
「そうするよ ありがとねクロノ」
ユーノは普段、クロノに見せないような笑顔を見せた。

その夜、ハラオウン家にて
「という感じで今日はユーノと出かけていたのだが」
「クロノ・・・ それってデートじゃないの?」
「なっフェイト!? 僕はあいつと出かけただけだ」
「そういうのをデートっていうんだよ」
クロノは自分のしたことをフェイトに話してフェイトはそれがデートにしか思えないということをクロノに説明してやるのであった。
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